25.戸沢中学校1 (村山市)

 

 

 平成15年度を最後に、村山市内の中学校3校(葉山、戸沢、大高根)は新:葉山中学校として統合された。

名前の残る葉山中学校をを含み、各校校舎は廃校舎とされ備品は競売された。翌16年度末には、西郷中、

袖崎中が楯岡中に統合され、市内6校が2年の間に2校に減ずるという急激な統廃合であった。

 廃校とされた各校はそれぞれ地域に根ざした古い木造校舎であり惜しむ声もあったのだが、生徒減と財政上の

経費節減の観点からスクールバス通学もやむなしとして広域統合に応ぜざるを得なくなった。

 

戸沢中学校校門

 

 

 

  

擬木の門柱                         木造2階建ての校舎

 

 

 

   

   

正面玄関

 

 

窓の下に看板

 

廃校が迫り、夜間ライトアップなどのイベントが行われた。窓の外にはそのために使った電光看板が吊り下げられていた。

 

 

 

 

   

玄関の雪囲い                                 ストーブの煙突

 

 

 

   

体育館

 

 

   

自転車小屋                                  校門方面

 

 

 

   

白鳥十郎碑と白鳥城説明板

 

 

白鳥十郎長久は、この戸沢中学校敷地の背後にあたる丘上にあった白鳥城の主。

のちに谷地城(現河北町)に居城を移すが、戦国時代にその政治力の高さを発揮し、

当時全国を支配する勢いであった織田信長に認められるところとなった。しかし、それが

災いし、山形城主、最上義光の敵視するところとなり、謀略にはまって城の庭(現:霞城公園内)

にあった桜の木の下で斬殺される。のちにその桜は「血染めの桜」として有名になるが、後年

燃料として枝を切り取られるなどしたため、昭和になって枯死してしまった。現在では「血染めの桜」

のみならず、白鳥城、そしてそれより規模の大きかったと伝えられる谷地城さえも跡形もなくなっている。

 

 

 

次回 続:戸沢中学校

 

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