L21
全国農業協同組合連合会(全農)が昭和55年(1980)山形市深町に設立した家具店。
くみあいホームセンターL21と呼ばれていたが、近年は住まいとくらしの創造館L21と称していたようだ。
開店当時は田丸、多田木工などと並ぶ大型家具店ということもあり相当な集客があった。
しかし、近年はジョイなどが簡易家具の取り扱いを強化したり、ニトリなどの本格家具店が
客足を奪ったりということが続き、閉店のやむなきに至った。
L21看板
Lはリビング 21とは21世紀のことであろう
L21はその名の由来、21世紀を迎えて業績が下降し、時代に残れず
姿を消すことになった。21世紀がL21の存在を許さなかったという極めて
皮肉な結果になってしまったわけである。
売り場面積4000平方mを誇ったこの大型家具店は、最盛期の1996年頃には
年間15億5千万円を売り上げていたというが、末期にはその1/3にさえ満たない状況だったという。
JAはこの建物を残すことを選択しなかった。2004年2月の閉店の翌月には
重機による取り壊しが始まり、まもなく敷地は更地に戻った。
重機による取り壊しが進む
センスの良い垢抜けた品揃えであったと思うが、家具全般に消費も落ちたうえ
ライバルも増えた。21世紀に生き残れなかった無念を緑の看板が訴えていた。
L21 1980−2004
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