8.市内その他  

 

 

ローズボウル

 

2003年8月、長く親しまれたボウリング場がひとつ、静かに姿を消した。

 

1970年代初期のボウリングブーム真っ盛りに、同じ山形バイパス沿線の

ゴールデンボウル(現ネッツ青田店)、東武ボウル(現平清水住宅展示場)と

ともに姿を現したローズボウル。ブーム通過後に相次いで前2者は倒れたが、

ここだけはいくら客数が減少しても粘り強く営業を続けていた。

 

ローズボウル営業時の様子はこちら

 

既に営業を終了し解体が始まっていた

 

 

     

側壁にあけられた搬出用の穴                          正面入り口

 

 

閉店の貼り紙

 

 

 

  

入り口ドア

 

 

  

内部の解体も進んでいた  貸し靴機はそのまま処分のようだ

 

 

  

広い駐車場

 

 

 

    

レストラン跡

 

 

    

看板類

 

当初ローズボウルにはガソリンスタンドが隣接して営業しており、その組み合わせが

当時のアメリカ風に思えてちょっと洒落た雰囲気でもあった。レストランでもそのころ

出始めのハンバーガーを食べることができ、人気であった。

 

しかし、隣接のスタンドで、小学生が洗車機に巻き込まれ両足を切断する

という惨事が起き、明朗な雰囲気にも陰りが差した。

 

ガソリンスタンドの営業は永らく停止したままとなって廃墟化していたが、

ローズボウル撤去後には全面的に復活し、セルフスタンドとなった。

 

 

ここが他のボウリング場に比べ長命だったのは、規模が適正であったからではないかと思う。

70レーンを越えるなど競って大規模を誇った他とは異なり、こぢんまりとしていた。

ゴールデンボウルの72レーンが実際にフル稼働していたのは、ほんの僅かの期間

であっただろう。その他の時期にあっては管理費がかさむばかりで大規模ボウリング場は

あっという間に膨大な赤字を積み重ねて消えていった。ローズボウルは同じ赤字でも

規模が小さい分だけ軽く、厳しい時期を乗り越えられたのかもしれない。

 

ローズボウル  1972−2003

 

 

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