4.十日町

 

 

若松屋金物店

 

 

 

山西ビルの向かい側は現在は駐車場になってしまっているが、その角には

重厚な蔵づくりの店舗があった。時代の波に押され、営業はだいぶ以前から

休止していたがその建物の存在感は大きく、角地ということもあって街並みの

雰囲気作りにはおおいに貢献していた。

重厚な店舗

 

 

閉鎖したまま収入を生み出さない建物の維持は、経済的にはマイナスになる一方であるため

景観的には良好でも所有者にとっては悩みの種となるところである。そこで、中心部の建物の

多くは古くなれば取り壊され、収入をもたらす形に造り替えられてきた。以前は新店舗に改装

という形が主流であったが、商店街の衰退により新店舗にしても増収が望めないという判断が

多くなった。代わって駐車場に転用される例は急増している。駐車場は建物の建設に比べ初期

投資が少なくて済み、後日の再転用も容易である。加えて収入効率も良好なのであろう。

 

   

 

   

街の重鎮

 

街の所々にこのような建物があると、活気の演出に欠けるきらいはあるものの

一帯に落ち着きがもたらされる。反面、撤去されてしまうと半紙を押さえる文鎮を

外したが如く、街並みの印象が非常に落ち着きのない薄っぺらなものに一変する。

 

 

若松屋金物店は2005年前後に姿を消した。

 

 

右から書いた店名が貴重であった

 

 

 

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