谷柏踏切
一般県道蔵王成沢長谷堂線は、一般国道13号と一般国道348号とを結ぶと共に山形第九中学校、山形短大、聾学校などの
通学路にもなっている。加えて最近は、高速道、蔵王みはらしの丘(山形ニュータウン)等の開発により、工事関係車両も多く通行していた。
この路線が奥羽本線と交わる蔵王駅横の谷柏踏切では、時間帯によっては車両、歩行者、自転車の入り乱れる危険な渋滞が発生していた。
谷柏側から東を望む
踏切は道幅より一回り狭い
踏切から蔵王駅側は急激に曲がっている
渋滞に拍車をかけるのが踏切通過後すぐに直角に曲がる線形であった。
元々駅に近いことから列車停車中も踏切が塞がったり、通学生の歩行者が多く、自動車の通過速度も
遅めであった。その上にこの線形であるから渋滞の発生は無理からぬことであった。かなり以前から
この踏切の改善は課題になっていたのだが、予算的な制約もあったのかずっと延び延びになっていた。
遮断機 警報機
一度踏切が塞がると、あっという間に長い車列が出来る。踏切の遮断は列車の到着であるから
その直後には駅から吐き出される通学生で人の列が出来る。毎日がその繰り返しであった。
遮断直後に車列が出来る
踏切が解放され大型車がなだれ込む
この辺は拡幅され すれ違いは楽になった
同時に踏切を渡る歩行者には脅威である
平成はじめの山形新幹線の工事以後の一時期、蔵王ー山形間は三本レールという変則敷設であった。
ミニ新幹線は標準軌、蔵王駅に物資を運ぶ貨物列車は狭軌という事情によるものである。その後
三本目のレール(狭軌分)は撤去されたものの、踏切内には当時の名残が見受けられた。
踏切内だけ三本レール
谷柏踏切 2004.12 末 廃止