山形駅西再開発事業に先だって行われた当該地の発掘調査では小規模ながら遺跡が発掘されていた。
この調査自体は型どおりのもので、もし何か発掘されようとも歴史を変えるほどの大発見でもない限り、
工事の中止はあり得なかった。
道の途中に土の山が
位置は霞城セントラル北西。道路予定地であった。
調査地ギリギリまで住宅建設が進んでいた
掘り起こされた遺跡 調査が終わればすぐ工事
遠い昔にも人が住んでいた痕跡。ビルも鉄道もなかった時代、現代の一等地は果たしてどれほどの価値のある土地だったのか。どんな風景だったのか。
また、千年後のこの場所はいったいどのような風景になり、どんな人が住んでいるのか。想像するより他、知り得ないことではある。
そのようなことを想像させてくれるこんな遺跡がほんのいっとき、地上にすがたを現してくれていた。
立て札もなく、遺跡名さえ知らない。このあと、そのまま埋め戻されたか或いは道路の基礎固めのために破壊されてしまったかも不明である。
2001.11
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