運転免許センター

 

 

 

 

4輪、2輪の自動車の免許を取得しようとすれば一度は来るべき建物がここであった。

実技は各地の自動車学校で会得しても、試験を受けるためにはここで行列をし、写真を撮って

手続きをしなければならなかった。初めての免許取得の人が多いために、手続きを支援してくれる

人が常駐していた。近所に二軒ほどあった食堂の従業員の方々であった。

 

 

   

   

受検者の人の波

 

何も知らずに並んでいると、「交通安全協会費」という名目で数千円請求される。

当然払わなければならないものと思い多くの人が納入するが、警察官僚・OBの

天下りにその大半の資金が渡るとわかってからは納入しない人も増えてきた。

義務ではなく、任意の納入であることが意図的に知らされていなかったために

免許取得・更新者は毎日全国で莫大な額の納入をさせられていたのである。

 

 

   

各手続きのコーナー

 

 

実地試験の免許種別のコース表示

 

自動車学校で実地試験免除の資格を取った場合は学科試験のみであるが、

直接ここで実技試験も受けることが出来る。最も、簡単にパスできるはずもなく、

一応形式的に残してあるような状態である。運転経験は十分あるが免許が失効

してしまった人や、当時は自動車学校では取得できなかった大型二輪(400cc超)

に乗るための二輪免許限定解除試験を受ける人が一発実技受検をした。

三十回ほど受検して合格するという人が稀にいた、という程度の合格率だったようだ。

 

  

 

受検後、自分の番号が発表されれば免許取得手続きに入り、帰りには免許証を持って帰ることが出来る。

合格できなかった場合には再度初めから。何度も何度も根気よく通う人もいる。

 

 

   

 

古い外観

 

 

建物はだいぶ老朽化していた。内部を見てもわかるとおり、自動車免許無しには

生活に支障がある山形県では、毎日大勢の人がこの建物に流れ込み、手狭にも

なっていた。規模の拡大も含め、建物の更新は緊急の課題となっていた。

 

 

   

コース

 

 

  

 

 

平成17年には場所を大きく西に移転し、県総合交通安全センターとして新しい建物が

運転免許センターの機能を引き継いだ。旧い建物はその後利用される予定はなく、撤去された。

 

 

  

 

受検生の食事場所だった

 

このような食堂の人が受検生の手助けをし、代わりに昼食時の利用を呼びかけていた。

 

 

 

山形県運転免許センター(天童市)  〜平成17年4月 

 

 

 

 

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