30年ほど前には山形県内にも多数あった遊園地も、今はほとんど消え去り、ほぼ上山市の「リナワールド」に集約されてしまった。
ゲームセンターやスーパーのゲームコーナーは遊園地ではない。あくまでも野外に大型遊具をしつらえているものが遊園地である。
主な 消えた遊園地
大沼デパート屋上遊園地(山形市七日町)
丸久デパート屋上遊園地(山形市七日町)
ステーションデパート屋上遊園地(山形駅)
ゆのはまランドは、まるで30年程前から時が止まったかのような所である。
(ゆのはまランド自体は昭和56年開園とのことだが、昭和40年代の雰囲気を醸している。)
ゆのはまランド入り口
入場券売場 大人400円 魔法使いサリーが迎えてくれる
珍しく人が多い 先を争って走る子どもたち
なんだかわからないロボット メリーゴーランドには誰も乗っていない
「ムーンロケット」と名付けられている 係員はいなかった
足を上げ下げする「オクトパス」 新幹線「ひかり」の模倣?
園内には数体の恐竜が配置されている ゴーカートと なぜかボウリングピン
綿あめ機 お金を入れるとおばちゃんが来て砂糖を入れてくれるシステム
恐怖のお化け屋敷 内部はマネキン展示場
これらも不思議に動く
だんご3兄弟はこの園の最新の展示物である
これは昭和50年に廃止になった湯野浜線の電鉄を模したものでそのころの年代の製作と思われる。
現物車両は廃車になって久しいがこれはまだまだ現役であった。係員に券を渡すとスイッチを入れてくれて
走って付いてきてくれる。向こう側に着くとバックさせてくれてまた戻るという、風流なシステムになっている。
遊具に乗りたいときには係員を呼びに行き、動かしてもらう。それを面倒と思うような方にはここをおすすめはしない。
ここには最新の遊具も派手な演出も何もない。けれども一方、東京ディズニーランドでさえも得られないものが得られるかもしれない。
それはかつての子どもがいだいた夢のかけらを拾い直すようなものであろうか。
幼き日、今は亡き祖父母に連れてきてもらった遊園地の面影をさがすのも良いであろう。
ここは、今は親になった人たちが「子どものため」というフリをして、幼き日の記憶を探しに来るところである。
※追記: 「ゆのはまランド」は平成14年11月に閉園し、消えた遊園地の仲間入りをしてしまった。